路傍の石仏

 街道を歩いていると草むらに隠れた小さな石仏に出会う。馬頭観音、庚申塔、道祖神、地蔵菩薩など歩かないと気づかない。それぞれの石仏には庶民の願いがこめられている。例えば、道祖神は峠や村境などに多く祀られている。本来、この神様は外敵や疫病から守ってくれるという民間信仰だ。
 その姿も中山道の群馬県・長野県では双体道祖神、また甲州街道とりわけ山梨県では丸石道祖神が多くみられる。この道祖神は、縁結び、安産、子孫繁栄などに結びついている。甲州街道の路傍には石仏石塔群があちこちでみられた。路傍で出会ったいくつかの石仏を紹介しよう。


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